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高齢者肺がん 古垣浩一ほか

2008年6月7日

 日本肺癌学会へ提出中。

抄録

[はじめに]現在、高齢者肺癌が増加しているが、肺癌診療ガイドライン(2005年版)では「肺癌外科切除術の適応を年齢のみで決定しないよう勧められる」(グレードB)となっており、明確な診療指針がない状況で治療を行わなれている。今回、当院にて手術症例を行った高齢者肺癌症例に焦点をあてて、解析をおこなった。
[解析対象]最近12年間、当院にて手術を施行した80歳以上の原発性肺癌症例69例。平均年齢:83.11歳。男:42例、女:27例。stageIA:28例、IB:20例、IIA:1例、IIB:9例、IIIA:6例、IIIB:4例、IV:1例[結果](術式) 葉切除以上:39例、区域又は部分切除:27例、試験開胸のみ:3例。(術前併存病変) COPD:38%, IHD:33% (術後合併症(軽度も含む)発症率):64%。(術後3ヶ月以内の死亡):4例(6%)。(予後*他病死も含む) 3年生存率:79.4%(stageIA), 5年生存率:63.2%(stageIA)
[考察] 80歳以上の超高齢者では、心肺などの重要臓器に併存病変を持っていることが多く、そのため術後合併症発症のリスクも低くない。しかし、早期例では、長期予後も期待できることが多く、術前の慎重な全身状態評価、症例の選択の上、根治手術を行うことが求められる。

感染対策.com Junichi Yoshida, MD, MS, FACS
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